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2011/10/05 『青森の逆襲』(本の紹介15)

皆さんは、青森県に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。私(有原)自身は、青森県に来る前は東京と仙台にいた期間が長かったのですが、青森はあまりにも遠くてイメージさえ持つことができず、北里大学(青森県十和田市)に着任する際もよくわからないまま来たという感じでした。十和田に住んで27年近くが経ちましたが、「住み心地のよいところ」だと思っています。今回紹介するのは、『青森の逆襲 “地の果て”を楽しむ逆転の発想』(福井次郎, 言視社, \1470, 2011/7)という本です。



タイトルに「逆襲」とあるので、青森の魅力や底力を力強くアピールしている内容かと思いましたが、前半部分は青森の歴史や現状をやや暗く綴っている部分が多く、期待していた内容とはちょっと違っていました。ただ、県外から来た者にとっては、知らなかったことも多く勉強になりました。後半は、「美しい青森」や「豊かな青森」が静かに語られており、まずまずの共感を覚えました。青森県内の魅力的なスポットについても、十和田市現代美術館や三沢航空科学館など、比較的新しいところも含めて一通りは触れてあります。「逆襲」というほどの強烈な記述はほとんどありませんが、青森県のことを知りたい方にとってはよい入門書だと思います。

なお、既刊書として、『群馬の逆襲 日本一“無名”な群馬県の「幸せ力」』、『高知の逆襲 混迷日本を救う「なんちゃじゃないきに!」』、『北海道の逆襲 眠れる“未来のお宝”を発掘する方法』もあります。それぞれ、副題がなかなか魅力的です。

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