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2012/07/11 『毒 青酸カリからギンナンまで』(本の紹介53)

今回紹介するのは、『毒 青酸カリからギンナンまで』(PHPサイエンス, \861, 2012/6)という本です。直接「毒」に接したくはないけども、毒について知りたいという方は結構おられるかと思います。本書は、毒の専門家による毒の入門書です。



本書では、毒の基本知識から始まり、かなり広範に渡って毒について解説がされています。そのため、個々の毒についての記述がやや簡潔になっていますが、これは止むを得ないところでしょう。薬と表裏一体とも言える毒ですが、身近な食品中にも数多く存在します。そんなもののひとつに、本書の副題にもなっている「ギンナン」があります。昔から「年齢の数以上食べてはいけない」と言われてきたギンナンですが、その理由も科学的に理解できます。

なお、毒について関心のある方は、以前載せた「ヘビ毒ペプチドでスキンケア!?」という解説もご覧になってみてください。

以下に本書の目次をあげておきます。

  • 【技術編】
  • 第1章 毒に付いての基本知識
  • 第2章 毒とは何か
  • 第3章 歴史のひとこまを飾る毒
  • 第4章 食べ物と毒
  • 第5章 毒による事故
  • 第6章 毒にまつわる犯罪
  • 第7章 麻薬と関連物質

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