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2013/06/15 『おいしい毒ッ!?』(本の紹介97)

今回紹介するのは、『おいしい毒ッ!?』(ワールドフォトプレス, \552, 2013/5)という本です。コンビニの雑誌コーナーに置かれていて手に取ったものです。最初は怪しげな本かと思いましたが、写真を主体としたしっかりとした内容のものでした。とくにフグ毒にウエイトを置いており、半分近くはフグ関連の話です。この分野の権威である野口玉雄先生にも取材しており、学術的にも信頼できそうです。



フグあるいはフグ毒入門書といった感が強い本ですが、植物やキノコについても面白い記述がされています。「スイセン」はなぜか十和田でたくさん植えられている植物ですが、割合と強い毒をもっていて、誤って摂取した事故がニュースになることがあります。本書によると、球根部分をタマネギと間違えたり、葉をニラだと思ってしまうことがあるようです(スイセンの葉はニラのような香りはしませんが)。

以下に、本書の目次をあげておきます。

  • ・毒は文化だ!
  • ・日本のフグ食文化
  • ・フグはどうして毒があるの?
  • ・おいしいフグの話
  • ・遠州フグの故郷を訪ねて
  • ・フグ毒解体新書
  • ・築地市場内除毒所探訪
  • ・食毒についての考察
  • ・食べちゃいけない日本の毒キノコ
  • ・おいしい毒
  • ・背中合わせのギリギリ感

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