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2014/05/23 『インセンティブプレゼンテーション』(本の紹介120)

今回紹介するのは、『医療者・研究者を動かすインセンティブプレゼンテーション』(杉本真樹著, KADOKAWA/アスキー・メディアワークス, \2500, 2014/4)という本です。科学技術分野におけるプレゼンテーションに関する書籍は多くありますが、パワーポイントによるスライド作成を中心に技術的な解説をしたものが多いようです。本書にも書かれていますが、「Death by PowerPoint(パワーポイントによる死)」という言葉があります。一見美しく手の込んだスライドを多用した退屈なプレゼンに遭遇された方は多いと思います。本書では、プレゼンに魂を吹き込むためのノウハウが語られています。



学会発表、セミナー、講義、講習会など、さまざまなプレゼン機会があります。なんとかパワーポイントの準備だけ間に合わせて、ホッとしてしまっていることが、私も少なくありません。しかし、How(技術的方法)やWhat(構成・内容)だけでよしとせず、Why(なぜプレゼンをするのか)を重視することによりはじめて、共感を衝動に導くプレゼンが実現します。真にインセンティブなプレゼンを実現するのは難しそうですが、本書では3人の方のスライドを使ったBefore-Afterも示されているので、具体的なイメージを持ちやすいでしょう。私も、この本を読んでからは、「Why」を意識するようになりました。

以下に、本書の目次をあげておきます。

  • ・はじめに
  • ・第1章 「論文」プレゼンから「伝わる」プレゼンへ
  • ・第2章 Why「なぜ」から始まる、人を動かすプレゼン術
  • ・第3章 How to do 現場で実践するときのコツ
  • ・第4章 What to be プレゼンで仕事も人生もデザインしよう
  • ・第5章 こんなときはどうする? プレゼン思考Before-After

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