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2014/06/11 『料理と科学のおいしい出会い』(本の紹介122)

今回紹介するのは、『料理と科学のおいしい出会い 分子調理が食の常識を変える』(石川伸一著, 化学同人, \1700, 2014/6)という本です。石川伸一先生は、以前紹介した『必ず来る! 大災害を生き抜くための食事学』の著者です。今回の本は、物理学や化学などの領域の英知を料理創造に生かすという「分子調理」に関するものです。分子調理と言うとなんだか難しそうな感じがしますが、本書は読み物として楽しめる内容です。料理好きな方にも、科学好きな方にも、お勧めしたい類書のない一冊です。



石川先生は、4年前まで私(有原)と同じ研究室におられた元同僚です(現在は、宮城大学准教授)。優秀な研究者の著作らしく、親しみやすい中にうまく科学的説明を盛り込んでいます。末尾にしっかりとした文献欄が付けられているのも、石川先生らしさを感じました。また、前著に続いて、奥様の石川繭子さん(北里大学卒業生)がイラストを描いています。70枚以上の独特の雰囲気のイラストが、本書の魅力を確実に高めています。

以下に、本書の目次をあげておきます。

  • ・はじめに
  • ・第1章 「料理と化学の出会い」の歴史
  • ・第2章 「料理をおいしく感じる」の科学
  • ・第3章 「おいしい料理」の科学
  • ・第4章 「おいしい料理をつくる」の科学
  • ・第5章 「おいしすぎる料理」の科学
  • ・おわりに
  • ・参考図書、文献およびウェブサイト

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