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2015/08/07 LC/MS装置を更新

高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、ペプチドなどの物質の分離を行うための非常にすぐれた手法です。しかし、HPLCで個々の物質を分離しても、通常の検出器(UV検出器など)では化学構造に関する情報はほとんど得られません。質量分析(MS)装置は、物質の分子量に関する情報が得られるのが大きな特徴です。HPLC装置に、このMS装置を接続したのが「LC/MS」装置です。

私たちの研究室には、2003年にLC/MS装置が設置され、ペプチドの構造解析や同定に際しての強力なツールとして活躍してきました。しかし、すでに交換部品の入手ができないなどの問題に直面していました。幸いこのたび、科学研究費補助金の採択により、LC/MS装置を更新することができました。新しい装置は、検出感度や操作性が大きく向上しており、これまでの装置以上に活躍してくれそうです。

今回設置した島津製作所の「LCMS-2020」です。左側がHPLC装置で、中央の大きいユニットがMS装置です。

12年間よく頑張ってくれた島津製作所の「LCMS-8000α」です。大切に使った装置で愛着がありますが、引退となります。

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