food function and safety

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2016/09/23 小宮佑介先生によるセミナー講演

小宮佑介先生は、7月に私たちの研究室の助教として着任しました。来週月曜日の学科セミナー(9/26, 17:00~)では、小宮先生がご自身の研究テーマを紹介されます。演題は、「食品成分による骨格筋筋線維タイプの変換 ~新規骨格筋培養モデルを用いたアプローチ~」です。多くの皆さんのご参加をお待ちいたします。以下に、この講演の発表要旨を載せておきます。

【要旨】骨格筋は遅筋タイプと速筋タイプに大別され、特に遅筋タイプはミトコンドリアに富み、脂肪代謝、筋持久力に優れるといった特徴を持つ。食肉の観点でも柔らかく、栄養素、ジューシーさに富むといった利点が挙げられる。すなわち遅筋タイプの筋線維の増加は健康、スポーツおよび畜産など様々な分野でのメリットが考えられる。私は筋線維タイプの変化をin vitroで評価するためのツールとして新規成熟筋線維培養モデルを提唱した。それを用いて、魚油に豊富に含まれるエイコサペンタエン酸が核内受容体PPARδのリガンドとして働き、遅筋タイプの増加を誘導する可能性を見出した。この他にも、筋線維内脂肪滴に関して、筋線維タイプとの関連を報告する。

学生実習で説明をする初々しく爽やかな小宮先生です。

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